大人になったので『僕の生きる道』を観た(後編)

途中まで書いて下書きに入れたまま放置してました。嗚呼…

 

 

 

相変わらず、うすらぼんやりした感想を書いています。

 

 

 

それでは張り切ってどうぞ。

 

 

 

 

自分のつらさ、悲しさを人には言わない。何故ならそれは人に迷惑を掛けることになるから。という秀雄が、母の言葉によって考えを変え、みどりとの結婚を決意する。

そんなところから後半戦が始まっていきます。

 

 

 

久保先生、最初「僕だったら…彼女の為を思って…別れる」とか言うから前編の私の見解完全に間違いじゃん!ごめん……谷原章介……もとい久保先生………あたしゃあんたのこと誤解してたよ………

 

 

と思ったのに、「みどり先生が自分のものになるかも」っていう感情からだった…という。

その後自己嫌悪に陥った久保先生は、「あのときは格好つけちゃった」と訂正します。やっぱり別れない派だったんですよ、彼は。

 

 

 

私は最初からそうだと思ってました!!(そうですか)

 

 

 

で、結婚を決意したからにはみどり父(=理事長=大杉漣)に挨拶に行くわけなんですが、挨拶の前日に彼は病気なの、と知らされ………

 

 

なんかもう、つらい。

 

 

あんなに喜んだはずの娘の結婚だったのに、彼あと1年も生きられないんですって言われたらそりゃ反対する親心も痛えほど分かりますよ。親になったことないけど。

 

しかも理事長も妻を亡くしてますからね。愛する人を失うということを一番知ってるんですよ。

(そう考えると、母親亡くなってるのに結婚に踏み切ったみどりの純粋さというか真っ直ぐな感じはやっぱりドラマだな…と思ったり)

 

 

 

みどりの父は我が子の幸せのためには結婚に反対だけど、秀雄の母は我が子の幸せのために結婚を祝福するんですよ。

 

この対比というかなんというか、親にとっては自分の子の幸せが一番なんだなっていうのがすごくはっきり描かれていたなと思いました。

 

 

客観的に見ると「結婚はせずとも寄り添う」がベターなんじゃないかと思うけどどうなんでしょう。

みどり父も言っていたけど、結婚にこだわる必要があるのかな……?(現代だからこう思うのでしょうか)

 

 

 

まあそんなこんなで一悶着ありましたが、最終的には結婚して、お父さんも認めてくれて(まじで超いいお父さん)、学校の人々にも報告するんですが、9話あたりで遂に職員室で倒れ、搬送されてしまいます。

 

 

このあたりから視聴者である私も、ゆるやかにではありますが終わりに対して心の準備を始め……ました………

 

 

 

で、ここで折角秀雄の想いが伝わってきた生徒たちにも病気のことがバレてしまい、綾瀬はるかが「先生、死ぬの怖くないの?」と。

 

この時点で秀雄は怖くないと答えるのですが、

後の新婚旅行のシーンで「幸せすぎて死にたくない」と泣き崩れます。

 

 

 

そりゃあ………そうだよ………

 

 

 

悔いがないように生きているからこそ死にたくないんだよ………

 

 

そしてこのシーンで静かに秀雄を抱きしめるみどり先生、まじで凛とした女性で最高だった。

一緒にワーワー泣くでも励ます言葉を投げかけるでもなく、ただ抱きしめるっていうところに最後まで添い遂げる意思を感じました。

 

 

 

なんかもうここらへんから次の話見るのがしんどい。しんどいけど見てしまう。でも全然普通にお母さんが喋ってるシーンとかでも泣いちゃうの。涙腺ょゎょゎすぎて。歳とったな…

 

 

あとどのタイミングだったか忘れたんですが、蛍光灯が切れかかっている演出イコール秀雄の余命なのかな……と悲しくなった……………

 

 

 

だんだん秀雄の具合も悪くなるし……ご飯全然食べてないし……(細かい演出まで徹底されててすごい)

 

 

 

そんなこんなで遂に来てしまった最終回、それが示すものは、死………

 

 

 

 

そんな最終話タイトルは『愛と死』

 

 

 

 

恋人の愛も勿論だけど、母の愛も感じる最終回でした。

少しでも長く生きてほしいっていうのが親心だとは思うんですが、やっぱり我が子が望むようにしてあげたい。究極の決断だし、この決断はみどり先生にはできないなって……思った………おかあたん………

 

 

で、病院を抜け出して最後の力を振り絞ってコンサートホールに向かう秀雄。いつもの道を一歩ずつ進みます。

ここでみどり先生が駆け寄ってきて秀雄を支えるのですが……

 

 

このシーンのメイキング映像で、監督が「僕の生きる道は二人で生きる道になったんです」と。

 

 

 

な、なるほど………!?!?!!!!

 

 

 

あの道は中村秀雄の人生(生きる道)を表していたんです。と最後の最後になってわかるという。逆になんで気付かなかった?

 

 

 

なんかこういうのすぐピンとくる人間になりたい。なんにも分からないから………

 

 

 

まじであの道、HEROのオープニングやんけ

としか思わなかった自分を恥じました。

 

 

 

さて。

 

 

 

ここで今まであまり触れてこなかった生徒たちの話をしますが、進学校ってこんなに勉強漬けなの?????

息詰まりすぎだろ。

 

志望校なんて3年の10月頃に決めたし模試は毎回DかE判定だったよ……自称進学校の私は……こちとら進研ゼミですから……(しかもバチクソ溜めてた)

 

なので「全員A判定だったら合唱を続けられます!」ってシーンの時普通に無理やんと思いました。

良かった〜あの世界に私いなくて……わたし1人のせいで台無しになってしまうから………

 

 

という隙あらば自語は置いといて、

 

 

全話通じて一番想いが届かなかった吉田が最後の最後で指揮者を託されて、秀雄の姿を見て奮起して、そしてまさかの官僚ではなく同じ学校で生物教師になって、やっぱり生徒は授業を聞いてくれなくて、中村先生の話を…………というこの流れ、凄く感動した………これぞドラマやで…………

 

 

 

そんなこんなで最後まで観た感想。

 

 

 

このドラマは、「僕の(今まで生きてきた道と、これから)生きる道」を描いていました。

 

主人公の秀雄だけじゃなくて、みどり先生にとっても生徒たちにとっても大きなターニングポイントというか、これから生きる道への分岐点みたいな、そういうサブストーリーもあるんじゃないかと。

 

 

 

「幸せな人間とは、後悔のない人生を生きている人だと思います」

 

 

 

幼少期の秀雄が卒業文集に書いた言葉。

大人になって、病気になって、読み返して涙を流したシーンはもちろん私も泣いた。

全話通じて、一番印象に残ったセリフかもしれません。

 

 

今の自分はどうだろう?

 

 

そう考えると少し悲しくなりますが、少しでも後悔のないような道を歩いて行ければいいなぁと思います。

 

 

 

 

まずは、仕事を、辞めたい(切実)(ほんとこれ)