大人になったので『僕の生きる道』を観た(前編)

28年間自分の人生に間違いはないし後悔もないと思って生きてきたけど、いざ余命宣告を受けたら人生めちゃくちゃ後悔あるな…というところから始まる話です。

 

 

 

今更ネタバレも何もないくらい前の作品なので、所々内容にも触れながら、思ったことをダラダラと書いています。

 

 

 

 

 

 

「かっこいい王子様みたいな彼と地味な私の素敵な恋愛✨ポジティブ✨恋に仕事に大忙し✨」みたいなドラマが多い現代(もちろん昔からそういう系統のドラマも存在するし今もヒューマンドラマはあるけど)と比較するとなかなか珍しく、随分重くて暗くて心揺さぶられるドラマだなあと思いました。

 

いい作品は何十年経とうが色褪せないんすね……

 

 

 

 

しかも主役を張ってるのが俳優じゃなくて当時のトップアイドルなんすよ………

 

 

 

これは将来ブルーリボンも獲りますわ(受賞おめでとうございました)

 

 

 

 

 

さて、主人公の中村秀雄(草彅剛)は「主役じゃない人生を送ってる人」なんですよ。

 

 

この物語の世界において主役の人生を送ってるのは確実に久保先生(谷原章介)だと思います。イケメンだし生徒からの信頼も厚いし、冒頭の時点では理事長の美人娘(矢田亜希子)とも結婚できそうだし次期理事長の座も見えてるし。勝ち組かな?

 

 

 

もしこの物語の主役が「主役の人生の人」だったら、まあ少しは自暴自棄にはなるんだけど元々親からの愛も知ってるし、美人彼女とは綺麗な景色見て「君にはつらい思いをさせるかもしれないけど最後の女(ひと)になってほしい」的なやりとりがあって、生徒たちも涙涙で色紙だのなんだのプレゼントして写真も撮って、そりゃあもう華々しく人生を終われるんですよ。大体そうなんすよ。(そうなの?)(陽キャへの偏見)

 

 

 

「主役じゃない人生の人」だからこそ今までの人生にたくさん後悔があるし、すぐに打ち明けられる人もいないし、茫然とした感じが際立って怖いし……。ああ、どんどん物語に引き込まれる。

 

 

 

何が言いたいかっていうとやっぱりつよぽん、演技がうまい……(結局これに尽きる)

 

 

 

20年近く前の作品なので、草彅氏に限らず全体的にみんなめちゃくちゃ若いです。

今でこそ大スター大主役な綾瀬はるかが垢抜けない感じで生徒役なのが凄い…時代を感じる……

 

 

小日向さんは若すぎて最初ちょっとわかんなかったです(そんなことある?)

しっかり患者と向き合ってるんだけどところどころ適当な役で良かった。

 

 

大杉漣さんも若かった〜〜〜〜自分の娘に今彼氏がいないと分かった瞬間の微笑みが可愛すぎてワロタ。

娘の選んだ人を信じる、っていうのもめちゃくちゃ良い……平成初期(中期?)の話なのにそんな良いお父さん、最高

 

(全然違う話なんですが「相棒」の衣笠副総監はやっぱり大杉漣さんじゃないとなんだか違和感がありますね……)

 

 

そして谷原章介氏、今でこそ王子という感じだがけっこうチャラい感じでめちゃくちゃイケメンだった。自分に自信満々!(時々当て馬)な役が超似合ってました。

 

この時の谷原章介は食器用洗剤のCMとか出ないです(そうですか)

 

 

 

 

 

 

さて。

 

 

 

1話〜6話を視聴して、自分に嘘をつかず生きていくことや、その難しさを感じました。

 

後悔せず生きていこうと思っても「やっぱり恋をしなければよかった」とか「今日も(病気のことを)言えなかった…」とか後悔してしまうシーンが散りばめられていて、後悔しない人生、自分に完全に素直になる人生っていうのは中々無理なんじゃないか?と。

 

 

 

あと主題歌が世界に一つだけの花なんですが、歌い出しがキムタクで少しびっくりしました。アレ?中居くんじゃない!っていう。

 

 

「花屋の店先に並んだ〜♪」といえば中居正広だと思っていたので……

 

 

だから「シングル・ヴァージョン」なのか……(そうなのか?)

 

 

 

 

www.amazon.co.jp